三角の京町屋

2003年竣工
京都市中京区

在阪設計事務所17社による公開コンペで獲得した仕事
です。ヒアリングには100社近く参加していて大賑わ
い、しかし実際は大幅にコンペ参加数が減った大きな原
因は考えられないほどの超ローコスト住宅だったことで
した。公開ヒアリングに来た、建築士の一人は何故こ
んな無茶な内容でコンペするのだ、と詰め寄るもコンペ
主催者は平然として意に介さず、アイデア次第で出来る
はずだと突っぱねていました。また土地形状が、間口が
4メートル、奥行き31メートルという超変形地。ハウ
スメーカーの標準プランに設定すらなく工務店も尻込み
して全く請け負ってくれない、だから設計事務所の知恵
に頼ろう、とコンペ主催者と施主側がそう結論づけたみ
たいなのです。小生はというと偶々というか、運命とい
うか九州で超ローコストの建築『三角のアトリエ/1998
年竣工)の経験が有ったので、公開ヒアリングの会場を
出る頃には既に、概ねのマスタープランが頭の中に出来
上がっていて興奮してワクワクしていたくらいでした。
そんな経緯でご縁の生まれた仕事、小生にとっても此の
年度には『浜甲子園の家』を強豪3社の設計コンペに打
ち勝つという運の巡り合わせ、大きく自身の運気も以前
とは激変するという人生の潮目となる仕事となりました