中村家住宅


18世紀中頃
沖縄県中頭郡北中城村

偶々の偶然で十数年前に初訪問。その時の余りの衝撃が心の中にず
っと残っていて2019年に再訪しました。一番驚きだったのが築三百年
という古さもさることながら、1972年に国の重要文化財に、指定される
まで何と子孫の方々が実際、住まわれ続けてきた、という事実です。
重要文化財ではありますが、靴を脱いで室内を自由に歩き廻る事がで
きるので和室の畳に座って庭を眺めていると、今でもそのままリアルに
住めそうな処が改めて驚きます。三百年も用途に供し続ける事が出来
るって正に究極のエコではないでしようか。現行のエコと称する建築は
果たして施主の手による維持管理だけで果たしてそんな長期間に亘り
住み続ける事が出来るでしょうか?そうした自問が今でも延々と続いて
おります。正にサステナブルな、一つの方向性を明確に指し示してくれ
ているような、そんな気がするのです。本当に、魅力的な住宅建築です





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